ファイル転送の非効率性を回避する

ファイル転送の非効率性を回避する

投稿者: Doug Barney
投稿日: 2021年12月14 0 Comments

効率的なものは何かについて考える場合、少なくともファイル転送環境が思い浮かぶことはないでしょう。ハッキングの発生に悩まされ、コンプライアンス規制の対象になる機密性の高いファイルが常に移動する IT エコシステムでは、ファイル転送処理に細心の注意が必要で、確実性、安全性が何よりも優先されます。

ですが、だからと言ってファイル転送の効率を考える必要がないわけではありません。たとえ注目されにくいとしても、非効率なファイル転送システムを使い続けることは時間の無駄であり、改善の必要があります。そのための鍵となるのが自動化です。

ファイル転送の非効率性

今日のファイル転送環境は非常に複雑です。ファイル転送はビジネスを遂行する上で重要な要素であり、ますます大量のファイル転送が求められます。量ばかりではなく、要求は複雑化し、要求のペースは速く、頭を抱えるほど容赦なく要求が発せられます。転送するそれぞれのデータは、形式、タイプ、要件が他のデータとは異なります。本当に、気が遠くなるようなシナリオです。

ファイル転送を非効率的なものにする要因としては、次のようなものが挙げられます。

  • 長時間のダウンタイム -- ダウンタイムが発生し、長引けば、ファイル転送できない時間が増加し、誰もが苛立つことになります。
  • スクリプトの遅延 -- ファイル転送のワークフローを手作業でスクリプト化しようすると、時間がかかります。
  • コンプライアンスの落とし穴 -- 重要なクライアントのデータが紙ファイルや USB ドライブ経由で移動し、規制コンプライアンスに違反することがないよう、厳重なチェックが必要です。
  • 可視性の欠如 -- 組織で行われているファイル転送の流れをすべて把握できていなければ、悪意ある攻撃から免れるのは非常に困難です。
  • セキュリティ問題 -- セキュリティは常に意識しておく必要があります。安全なファイル転送を徹底しようと慎重になればなるほど、かかる時間はどんどん増大します。

これらの非効率性は、手動でファイル転送を行おうとすると必ずつきまとうものです。そして、非効率性の結果として、人件費の無駄遣い、つまりコストの増大による収益率の悪化というビジネスにおいて最も避けたい悪影響が出てきます。

ファイル転送の非効率性対策には自動化が最適

非効率的なファイル転送が問題なのは明白です。手作業でファイル転送を行っていることに起因しており、解決策は自動化にあります。

関連ブログ:自動化によるセキュリティとワークフローの向上

自動化により、面倒で時間のかかる手作業のスクリプトや、悪意ある攻撃への脆弱性、人的エラーなどを排除することが可能になります。以下に、自動化の利点をまとめておきます。

  1. 転送コストの削減
    MOVEit Automation のようなファイル転送自動化ソフトウェアを使えば、ファイル転送のために手作業でスクリプトを作成する手間が省け、同じタスクを繰り返し行うといった退屈でエラーが起きやすい作業を回避でき、コストが削減できます。

  2. セキュリティリスクの最小化
    自動化には、公開鍵/秘密鍵のペアを作成し、各秘密鍵にはパスワード保護するなどの PGP 暗号化機能や、きめ細かなアクセスコントロール機能を組み合わせることで、堅固なセキュリティウォールを構築することができます。

  3. セキュリティで保護されたエンドユーザーコラボレーション
    2021年3月に米国の3万以上の組織が、Microsoft の電子メールソフトウェアの脆弱性を通じてハッキングされたという恐ろしい数字があります。Microsoft のような巨大企業の電子メールコラボレーションツールでさえ、悪意ある攻撃に対する脆弱性を持っています。MOVEit のようなソリューションを使って自動化することで、安全なフォルダ共有が可能になり、エンドユーザーのコラボレーションのセキュリティの脆弱性を心配する必要はありません。

  4. プログラミングスキルを問わないワークフロー作成
    ファイル転送のニーズに合わせて詳細なワークフローを手動で作成するにはプログラミングのスキルが必要ですが、MOVEit Automation などのファイル転送自動化ツールを使えば、プログラミングのスキルがなくてもマルチステップのロジックベースのワークフローを作成できます。

  5. スクリプト不要
    自動ファイル転送の最大のメリットの 1 つは、スクリプトを書かなくても、ファイルを任意のプラットフォームに自動的にプル、処理、プッシュできることです。

  6. コンプライアンス徹底
    GDPR、HIPAA、PCI などの規制コンプライアンスを満たすために、毎回毎回、頭を抱える必要はありません。いったん自動化できれば、同じ方式でコンプライアンスを満たすことができます。

    ファイル転送自動化ソリューションは、次のような機能を通じて、コンプライアンス徹底に寄与します。

    • 暗号化された改ざん防止ログ
    • ファイルの整合性チェック
    • 転送ファイルのエンドツーエンドの暗号化
    • 暗号化された管理アクセス

推奨されるファイル転送自動化ソフトウェア

このブログを読みながら、どんなファイル転送自動化ソリューションがあってどれが良さそうか、検索されてみたとしたら、大いに結構なことです。最後に、私たちが推奨するファイル転送自動化ソフトウェアをご紹介しておきたいと思います。

それは、プログレスの MOVEit Automation です。MOVEit Automation を使うと、あらゆる FTP システムと連携して、スクリプトを作成することなく、高レベルのワークフロー自動化を実現できます。MOVEit Automation を利用した安全で使いやすいワークフローによって、人的エラーやデータ損失のリスクが削減され、コンプライアンスを満たさない手動による転送を回避できます。無料試用版を用意していますので、是非ダウンロードしてご試用ください。

Doug Barney

Doug Barney was the founding editor of Redmond Magazine, Redmond Channel Partner, Redmond Developer News and Virtualization Review. Doug also served as Executive Editor of Network World, Editor in Chief of AmigaWorld, and Editor in Chief of Network Computing.

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