私は前回のブログで、451リサーチとのウェビナーでの調査結果をいくつか取り上げました。特に「データドリブンであることのメリット」と「データガバナンスの重要性」について述べました。今回は、「企業が真のデータドリブンとなることがなぜそれほど困難なのか」と「こういった障壁を解消するために何ができるのか」について、さらに詳しく見ていきたいと思います。
手持ちのあらゆるデータから価値を得ることが難しい主な理由として、「データのサイロ化(分断)」と「データの複雑さ」があります。こういった問題にきちんと取り組むことができないために、ビジネス上の意思決定における効果的なデータ活用が長年にわたって阻害されています。一生懸命努力しているのにこういった問題を解決できないお客様を、私はこれまでたくさん見てきました。
この件に関する451リサーチの調査結果は極めて興味深いです。つまり「データドリブンプロジェクトを立ち上げた会社の方がデータサイロの数が多い」ことが判明したのです。これは大企業でも中小企業でも同じでした。
私はこれを最初に聞いたときは驚きましたが、よく考えてみると当然のことです。つまり「こういったデータディスカバリーを積極的に推進する会社は、これまで知られていなかったデータサイロを発見してしまう」ということです。この場合、個々の業務部門ごとに「自分たち用」のデータソースがあると考えられます。こういったデータは、業務部門を超えて利用できれば組織全体にもメリットがあるはずです。
また、データディスカバリーの過程において、会社は(私たちが呼ぶところの)「コンプレックスデータ」が大量にあることに気付きます。こういったコンプレックスデータは、既存のデータソースのビジネス価値を高めるために十分に活用されているとは言えません。
ところで私自身あるいは私の顧客にとって、「コンプレックスデータ」とは何を指すのでしょうか。当たり前のことですが、その答えは状況に寄って変わってきます。つまり業界、会社、データのタイプ/ソースによって違うのです。この話題については、次回のブログで詳細に取り上げます。
以下のグラフからもわかるように、予算の制約はIT部門にとっていつも悩みの種です。一方、技術的な課題の上位にあるのは、当然のことながら、「既存のレガシーシステムとの統合」「データプライバシー」「データセキュリティ」です。
これに加えて、このインフォグラフィック(451リサーチの「Voice of the Enterprise: Data & Analytics, Data Management & Analytics 2020」に基づく)が示すように、労働者の生産性は必要なデータが利用できるかどうかに影響されます。データ統合問題以外に顧客企業の多くが直面する課題として、「データクオリティ」があります。451リサーチのレポートによると、回答者の46%が「データドリブンを促進するうえでデータのクオリティが重要である」としています。
ここで取り上げたような障壁は現実のもので、私は「データからビジネス上の成果を得るためにMarkLogicを使う方法」について、これまで顧客の皆さんに長いこと説明してきています。それではMarkLogicはこれまで何をやってきたのでしょうか。また、より優れたデータを使って知見を改善するうえで、MarkLogicはどのように役に立つのでしょうか。
私たちの顧客企業は皆、情報からの価値を増やす「旅の途中」にいると言ってよいでしょう。ほとんどの組織は、まず特定のビジネスニーズに対処するために個別のデータストアを構築しますが、多くの場合、このデータが他の業務部門でも役立つかどうかは検討していません。
その後、情報に基づく意思決定に必要なデータは、いろいろな場所にいろいろな形式で格納されていることに気付きます。つまり「データドリブンとは複数ソースからのデータの活用なのだ」と理解するのです。これができれば意思決定が改善され、ビジネス価値も高まります。
それではデータドリブンになりたい顧客企業をサポートするうえで、MarkLogicには何ができるのでしょうか。
まとめると、MarkLogicはデータドリブンな企業を素早く実現できます。その強力なエンタープライズデータプラットフォームによって、1つのプラットフォームでコンプレックスデータを管理し、より優れた知見をビジネスユーザーに提供できます。私たちのお客様の多くが、自分たちの成功体験について証言してくれるでしょう。私たちは、これらの課題に対処するためには新しいアプローチを検討すべきことを推奨しているのです。
ジョージは、25年以上にわたって、お客さまと協力してデータ関連の複雑なビジネス問題を解決してきました。リレーショナル技術の黎明期から、ミドルウェアやデータ変換ソリューションの進化、そして「ビッグデータ」統合とそれによる業務プロセスへの好影響の可能性に注目が集まる現在まで、幅広い経験を持っています。複数の業界にわたる経験を持ち、差し迫ったビジネス上の問題の解決に新しい技術がどのように役立つかについて理解が深いことから、お客さまにとって信頼できるアドバイザーとなっており、業界のカンファレンスでは頻繁にパネリストを務めています。
スタートアップ(Sisense、Cirro、Itemfield、Connotate)および実績あるソフトウェア企業(インフォマティカ、オラクル)の両方での経験から、「ベストプラクティス」と企業が現在利用できるソリューションについて独自の視点をもっています。MarkLogicではセールスエグゼクティブチームを率い、データの管理方法を見直すことでデータの問題を解決し、新しいビジネスチャンスを生み出すために企業と協働しています。
コロンビア大学で歴史学の学士号を取得し、ラトガースビジネススクールでMBAを取得しています。
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