2017年のBioIT Worldで、私たちの顧客であるフォーチュン50企業が、MarkLogicデータベースプラットフォーム上に構築した「リアルワールドエビデンス用アプリケーション」について発表しました。
ライフサイエンス企業がリアルワールドエビデンスを扱う際、最初のステップは、すべてのデータソースに関して「その場所」、「アクセス可能な人」、「これによって解決できる課題」を確認することです。製薬企業や医療機器メーカーは、リアルワールドエビデンスの研究用に外部データを大量に購入しています。データサイエンティストがこれらのデータで仮説検証を行う場合、その前にすべてのデータをまとめ、主要コンセプトを検索し、情報間の関係性を調べておく必要があります。この顧客企業は、新しいリアルワールドエビデンスをこれまでよりも短時間で提供し、研究員が情報をすぐに発見できるメタデータカタログを構築する必要がありました。
このためMarkLogicはコンサルティングパートナーと一緒に、この会社用のメタデータカタログを構築しました。このメタデータカタログは、製薬会社の研究者がリアルワールドエビデンスから貴重なアセットを素早く探せるようにするものです。対象データは、病理報告、医療記録、臨床データなどです。
この会社では、MarkLogicデータベースプラットフォーム導入前は、SharePointのメタデータカタログを手作業でキュレーションしていました。ここには概要レベルのメタデータ(データセットやドキュメントのアブストラクトなど)を格納していました。このソリューションでは、IT部門が新規データセットやドキュメントにメタデータを付与してからでないと、特定の医薬品や健康状態に関する包括的情報の取得ができないという制約がありました。 また社内のメタデータに限りがあることから、大量のリアルワールドエビデンスデータ(数十年分の研究結果や数百万人の患者情報)から情報を探すのに、あまりにも長い時間がかかっていました。
今回導入されたメタデータカタログでは、あらゆるデータソースのアイデンティティを把握でき、データソースの格納場所やアクセス可能な人がわかります。また、このコンテンツの活用場面がわかるほか、すべての情報が検索可能です。 この新しいメタデータカタログでは、メタデータで効率的にフィルタリングし、自分の研究分野に最も関連性が高い可能性がある患者や研究のデータセットだけに絞り込むことができます。
この企業がMarkLogicデータベースを選択したのは、さまざまな形式のデータを読み込んで格納し、これをハーモナイズすることでデータ間の関係性を把握できるからです。このプラットフォームに備わった柔軟な機能、強力なセマンティック検索、JavaやREST APIにより、MarkLogicには数多くの長所(アジャイル性、拡張性、安全なデータベースプラットフォーム)があり、他社の製品よりも優れていることを、この企業は認識しました。
現在、このメタデータカタログにより重要な知見が素早く得られるため、ヘルスケアおよびライフサイエンスの両方の市場における製品開発が加速されました。これによりグローバル展開するこの製薬企業の競争力が高まりました。
独特かつ厳しいリアルワールドエビデンスのデータ要件に対応できるアジャイルなデータベースプラットフォームにより、ライフサイエンス企業は時間/コストメリットを実現できます。サイロに分断されたデータの統合に最も適したデータベースプラットフォームであるMarkLogicは、次世代のデータ技術であり、これによってデータサイエンティストは以下のことができます。
リアルワールドエビデンスに関するMarkLogic活用の詳細については、以下をご覧ください。
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